「Canon AE-1プログラム」は誰でも簡単に撮れるフィルムカメラ【使い方・レビュー】

こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。

今回ご紹介するのは、「Canon AE-1プログラム」というフィルムカメラです。

高機能低価格を実現して大ヒットした前モデル「AE-1」から5年。プログラムオートが追加され、さらにグリップ性の向上やファインダー内の撮影情報がデジタル表示になったりと、さまざまな点において進化したモデル。

実際に使ってみて、かなり完成度の高いカメラだなと思いました。完全自動のプログラム式AEの便利さ、ファインダーの見やすさ、それに加えて低価格とくれば、それは大ヒットしない訳がないでしょう。

では、どんなところがどうすごかったのか、使い方も合わせてレビューしていきます。

外観

まずは外観を見ていきましょう。

AE-1P 外観

正面から見るとこんな感じ。大きめのグリップがついているので、ホールド感は良いです。

AE-1P 外観

上部にはシャッタスピードダイヤル、メインスイッチなどがついています。

メインスイッチ(シャッターボタン右側)の「S」はセルフタイマーモードなので、通常使用をする際は「A」に入れましょう。「L」で電源オフになります。

AE-1P 外観

電池ボックスはグリップを外した下にあります。コインなどでくるくる回して外します。

AE-1P 外観

使用する電池は「4RL44」。カメラ屋さんや電気屋さんでも比較的手に入れやすい電池です。

使い方

基本的にはオートでOK

AE-1P 外観

本体にもレンズにもそこら中に数字が書かれていますが、このカメラの良いところはすべてオートでやってくれることです。

むずかしいことは置いておいて、写真を撮るには以下の設定をするだけでOKです。

まずレンズの手前側を回して「A」の文字が真上に来るようにします。続いてシャッタスピードダイヤルを「PROGRAM」に合わせます。

設定は以上。あとはピントを合わせてシャッターを押すだけです。簡単じゃないか。

作例紹介

では、実際にAE-1Pで撮影した写真をご紹介します。

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

AE-1P 作例

まとめ

良いところ

  • プログラムオート搭載で誰でも使いやすい
  • マニュアル撮影も可能
  • FDマウントのレンズが豊富
  • 手頃な価格で購入できる
  • グリップが大きくホールド感が良い

もうひとつなところ

  • シャッター鳴きする個体が多い
  • 露出補正ボタンは非搭載
  • 見た目がややチープ

Canonのフィルム一眼レフを使ったのは、「AV-1」に続いて2台目でした。

どちらもシャッターを押すだけで簡単に撮影することができますが、AV-1は絞り優先専用機のためシャッタースピードを自由に変えることはできませんでした。

一方、「AE-1プログラム」は絞りもシャッタースピードも自由に変えることができるため、入門からステップアップしたくなった場合でもこれ一台でカバーすることが可能です。いずれはマニュアル撮影にも挑戦したい方には「AE-1プログラム」をおすすめします。

中古でもかなりの数が出回っており値段も手ごろなので、気軽に始めやすいのもこのカメラの良いところですね。

ただ、シャッター鳴き(シャッターを切ったときに「キュン」と音がする)がしやすかったり、電池ボックスが液漏れしていたりと、状態の悪い個体も多いので、中古で買う際には店舗に見に行った方が間違いないです。

大きなフィルムカメラ屋さんだと大抵は置いているかと思いますので、気になった方はぜひ一度手にとって試してみてください。

基本情報・スペック

型式 35mmフィルム一眼レフカメラ
発売期間 1981年4月
実勢価格 5,000円~10,000円(ボディのみ)
大きさ 141×88×48mm
重量 565g(ボディのみ)
電池 4LR44
レンズマウント FDマウント
ファインダー視野率 0.83倍、94%
フィルム感度範囲 ISO12〜3200
シャッタースピード 2〜1/1000秒、バルブ
セルフタイマー あり