こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。
いつの時代もCanonユーザー永遠の憧れ、Lレンズ(エルレンズ)。その中でも、リーズナブルでコスパ抜群の商品を紹介するこの企画。
前回は標準ズームレンズをレビューしてみました。
▷ 初めてのLレンズにもおすすめ「EF24-105mm F4L IS USM」【新型との違い・作例多数】
今回ご紹介するのは、望遠ズームレンズ「EF70-200mm F4L IS USM」です。中望遠から望遠まで幅広くカバーできるこのレンズをレビューしていきます。
目次
「EF70-200mm F4L IS USM」のスペック
- 定価:158,000円(ケース・フード付き)
- 発売日:2006年11月23日
- 焦点距離:70mm~200mm
- レンズ構成:15群 20枚
- 絞り羽根枚数:8枚
- 最小絞り:32
- 最短撮影距離:1.2m
- 最大撮影倍率:0.21倍(200mm時)
- 大きさ:φ76mm×172mm
- 重量:約760g
- フィルター径:67mm
- 手振れ補正効果:約4段分
スペックはこんな感じですね。では特徴をまとめていきます。
「EF70-200mm F4L IS USM」の特徴
どの焦点距離でもF4通しで撮影が可能
このレンズの特徴としてまず挙げられるのが、70mm〜200mmまでどの焦点距離でもF4通しで撮影することができる点です。
単焦点レンズに慣れている方からすれば、F4だと暗いのでは?と思われるかもしれません。確かにポートレート撮影などで、煩雑な背景をしっかりぼかして撮影する場合であれば、F1.8やF2などの方がいいかと思います。
しかし望遠レンズの特性上、同じF値だと広角レンズや標準レンズよりもボケやすいのです。ぼんやりと背景も見せつつポートレートを撮る場合であれば、F4でも十分にぼけを作ることが可能です。
手ぶれ補正搭載が嬉しい
最近では、ボディ内手ブレ補正機能付きのカメラも増えてきました。しかしCanonの一眼レフカメラにはまだ搭載されていません。さらに望遠レンズでは、広角や標準レンズよりも手ブレが起きやすいという特徴があります。
手持ち撮影において手ブレが起きないシャッター速度の目安は「1/焦点距離 秒」と言われています。例えば焦点距離が50mmであれば、手ブレしないシャッター速度の目安は「1/50 秒」です。一方、焦点距離200mmの望遠で撮影する際は「1/200 秒」が手ブレしないシャッター速度となります。
薄暗い場所だとこの1/200秒が確保できないケースも数多くあります。その場合、通常はISO感度を上げてシャッタースピードを稼がなければいけません。しかしこのレンズであれば約4段分の手ブレ補正機能がついているので、ISO感度を上げなくても「1/15 秒」まで手ブレしないこと計算になります。これってかなりすごい。
F4でも手ブレ補正のおかげで、多少暗い場所でも手持ち撮影が可能です。
気軽に持ち出せるギリギリのサイズ
二つ目の特徴としては、非常にコンパクトである点です。
Canonから同じ焦点距離で「70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM」というF2.8通しのレンズが発売されています。いわゆる大三元レンズです。このレンズの重量はなんと1,490g。約2倍の重さです。実物を見比べていただければわかりますが、見た目の大きさも別次元です。
もちろん性能は違いますが、趣味で撮影するぐらいであれば「EF70-200mm F4L IS USM」をおすすめしたいと思います。持ち出すのが億劫なレンズは選ぶべきではないと個人的な意見として述べておきます。
気軽に持ち出せるギリギリのサイズと書いているのは、人によっては大きく感じるかと思うからです。あくまでも、70-200mmの望遠レンズの中ではコンパクト、ということです。そのあたりのサイズ感に関しては、必ず一度実物を見てご確認ください。
「EF70-200 F4L IS USM」作例
まとめ
EF70-200 F4L IS USMのいいところ
- どの焦点距離でもF4通しで使える
- ズームしてもレンズの全長が伸びない
- 防塵防滴
- 中古だとなんと6万円台から
- Lレンズかっこいい
EF70-200 F4L IS USMのもうひとつなところ
- もう一歩だけ引いて撮りたくなる時もある
- つけっぱなしにするレンズではないので、使用頻度はあまり高くない
- 白レンズなので目立つ
- すごいレンズ持ってるねと絡まれやすい
もともとあまり望遠を使うタイプではないこともあり、正直そこまで使用頻度は高くありません。だからこそ、一本でさまざまな焦点距離をカバーできるこのレンズが良いのです。とりあえずこの一本を持っていたら、突然月が撮りたくなったり動物園に行きたくなっても安心です。
これからも望遠域はこのレンズを使っていくと思います。今後使っていく中で、良い点や不満点などが出てきたら追記しようと思います。