こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。
最近では、インスタグラムの影響からかオールドレンズ人気が再び高まっていますね。しかし、よく見かけるものといえば「Helios 58mm F2」や「Super Takumar 55mm F1.8」など、やはり人気のレンズに集中しているように感じます。
そんな中、今回はあまり聞き慣れないオールドレンズ、「FUJINON 55mm F2.2」の使用レビューをしていこうと思います。
実はこのレンズ、「45House」を運営されているひげこいさん(@45house_hige )からいただきました。
ひげこいさん(@Freewheeling_h)からレンズいただきました!プチプチなかったからってラルフローレンにレンズ包んでくれるんですよ。こんなイケメンおる? pic.twitter.com/DqwO2e1AbR
— しゅんさんぽ (@shunsanpo) 2018年7月17日
「FUJINON 55mm F2.2」はそれほどメジャーではないようで、情報もあまり多く出てきませんでした。ですので、今回はスペックなどは置いておいて、どんな写真が撮れるのか、使い勝手はどうかなどについて、レビューをしていきたいと思います。
「FUJINON 55mm F2.2」とは
「FUJINON 55mm F2.2」とは、富士フイルムから発売されていたレンズです。すでに生産はされておらず、中古品のみとなります。ヤフオクで調べてみると、2,000~5,000円ほどで取引されていました。
このレンズには、初期型の「M42マウント」と後期型の「フジカXマウント」の二種類があります。現在の富士フイルムのカメラに採用されている「Xマウント」と「フジカXマウント」はまったくの別規格で、互換性もありません。
私が所有しているものは「フジカXマウント」です。これを現代のカメラで使うためには、マウントアダプターを付ける必要があります。SONY用にはなりますが、実際に使用しているものがこちらです。
こちらのアダプターでは、シルバーのリングを回すことで絞りを最小から最大まで変えながら撮影することが可能になります。アダプターによっては、絞りが開放でしか撮影できないものもあるようですので注意が必要です。
記事を書くまでシルバーのリングの存在に気付かず、この後紹介している作例のほとんどが絞り開放で撮影されています。
「FUJINON 55mm F2.2」作例
では、実際にこのレンズを使用して撮影した写真をご紹介します。
先程も書いた通り、作例のほとんどが絞り開放で撮影されています。開放なので、よりレンズの特徴が出ているかと思います。
オールドレンズらしい落ち着いた色味
派手すぎない色味は、いかにもオールドレンズらしい。何気ない日常の写真もドラマチックに仕上がります。
青空もすっきりした色味で、爽やかな印象です。夏の空にもよく合います。
ソフトフォーカスのような優しい描写
開放で撮っていることもありますが、輪郭のシャープネスは低く、ソフトフォーカスのような仕上がり。空想世界のような雰囲気です。
輪郭も柔らかくふんわりとした描写は、女性ポートレートにも最適。
全体的に滲んだようになり、解像度はそれほど高くありません。しかし水彩画のような描写は、被写体によっては積極的に使えると思います。
玉ボケも綺麗
ちょっと出しすぎましたが、玉ボケも綺麗に出ています。
まとめ
レンズレビューなどを見ていると、「開放からキレキレ」や「開放から積極的に使える」などという言葉をよく目にしますが、このレンズは「クセは強いけど開放から使いたい」レンズです。
ソフトフォーカスのように柔らかくふんわりと、悪くいうと甘い描写ですが、これが現代のレンズにはない個性だと思います。「こんな写りをするならハイキーも良さそうだな」など、自分が普段あまりやらない撮影方法を試してみたりと撮影の幅も広がりました。
使う場面や人は選ぶかもしれませんが、ゆるふわで撮りたい、水彩画のような淡い写真が好きな人には、ぜひ一度試していただきたいレンズです。
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