オールドレンズ初心者におすすめ!1万円以内で買えるオールドレンズまとめ【レビュー・作例多数】

こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。

突然ですが、レンズを買うときはどのようなことを重視していますか?

レンズの焦点距離や明るさなどの基本スペック、逆光耐性や周辺光量などの性能面、大きさなどの外観、重視するポイントは様々あるかと思います。スペックが高くて、最新技術が詰め込まれていて、しかもかっこいい。そんなレンズがあれば魅力的ですよね。

しかし、そんな全部入りレンズは高くてなかなか手が出せないんですよね。

それであれば!

スペックはほどほどで最新技術なんて一切なし、見た目も古臭い。しかし撮れる写真は味わいがあり、時には面白くもなる、そんな個性的なレンズはいかがでしょうか。

それが今回紹介する、いわゆる“オールドレンズ”と呼ばれるレンズたちです。

オールドレンズとは

Helios-44-2 58mm F2作例

オールドレンズとは、言葉の通り「古いレンズ」のことです。明確な定義があるわけではなさそうですが、フィルム時代に使われていたレンズを指すことが多いようです。

次々と最新レンズが出る一方で、オールドレンズ市場も賑わいを見せており、人気のオールドレンズなどは高騰しているものもあるようです。

オールドレンズの特徴

神戸シェルビー

オールドレンズの特徴としては、

  • AF(オートフォーカス)が効かないので、MF(マニュアルフォーカス)でピントを合わせる必要がある
  • 描写は甘め、フレアやゴーストも出やすい
  • 現在は廃止されているマウントがほとんどのため、マウントアダプターを使わないとカメラに装着できない

などがあります。

これらを聞いただけでも難しそう、ハードルが高い、言ってる意味がわからないかと思いますので、一つずつ説明していきます。

ピント合わせはMF(マニュアルフォーカス)のみ

当然のように現代のカメラ(スマホも含め)は自動でピントを合わせてくれます。電子制御でピントを合わせてくれる機能、これをAF(オートフォーカス)と言います。

スマホに関しては、ピントを合わせたい部分にタッチするだけで、簡単にピント合わせができてしまいます。

オールドレンズではそんなことはできません。シャッターを半押ししても、画面にタッチしても、何の反応もありません。レンズ本体のピントリングを回して、自分でピント合わせをしなければいけません。これをMF(マニュアルフォーカス)と言います。

慣れるまでは難しかったり面倒くさかったりするかもしれませんが、写真を撮っている楽しみはAF(オートフォーカス)よりも味わえるかもしれません。

描写は甘め、フレアやゴーストも出やすい

描写が甘くなりがちで、ぼんやりモヤっとしたような印象です。明瞭度やコントラストが低く、良く言うとふんわり、悪く言うと眠たい写真になりやすいです。それを活かして女性ポートレートなどで使われる人も多いです。

また、フレアやゴーストが出やすいのも特徴です。

フレアというのは、太陽などの強い光に当てた時に写真全体が白っぽくなる現象のことです。ゴーストというのは、反射した光が画像として写真に写ってしまう現象です。

super takumar 55mm 作例

この写真を例にすると、全体的に白っぽく(フレア)、画面の左上と右下に光がはっきりと写っています(ゴースト)。しかし最近では、これらを総称して「フレア」と呼ばれている気がします。

フレアとゴーストはうまく使いこなせれば表現にも変えられるので、必ずしもマイナスな訳ではありません。実際私はこのためにオールドレンズを使っているようなものです。

マウントアダプターが必要

CanonであればEFマウント、NikonであればFマウントなど、それぞれのメーカーで使用できるレンズは決まってしまっています。

オールドレンズを見てみると、M42マウント、L39マウント、MDマウントなど、聞き慣れないマウントが並んでいます。これらのレンズを使用するために、カメラとオールドレンズの間にマウントを変換するためのアダプターを挟む必要があります。

それがマウントアダプターを呼ばれるものです。

例えばSONY αシリーズでM42マウントのレンズを使おうと思うと、「M42→Eマウント」に対応したマウントアダプターを使用しなければいけません。

K&F Conceptが種類も豊富で、品質も安定しているためオススメです。

1万円以内で買えるおすすめのオールドレンズ

『Helios-44-2 58mm F2』(Helios)

Helios-44-2 58mm F2本体

平均相場:6,000円~10,000円
マウント:M42

オールドレンズの代名詞とも言えるぐらい有名なロシア製のレンズです。その人気のせいか少しずつ値段が上がっている印象です。私が購入した時はまだ3,000円ぐらいだったかと思います。

ヘリオスの特徴はなんと言ってもぐるぐるボケ。開放で撮ったときに背景のボケがぐるぐると渦巻いたようになります。

相楽園の新緑

相楽園

Helios-44-2 58mm F2作例

背景のボケがぐるぐるしています。これがなによりの特徴。

Helios-44-2 58mm F2作例

Helios-44-2 58mm F2作例

Helios-44-2 58mm F2作例

F2ですがボケ量に不満はありません。被写体を浮き上がらせたい場面でも問題なく使用できます。

旧ハッサム住宅内部

旧ハッサム住宅内部

もちろん絞りと設定次第ではパキっとした写真も撮れます。

Helios-44-2 58mm F2作例

Helios-44-2 58mm F2作例

フレアとゴーストの出方はこんな感じです。個性大爆発。

「Helios-44-2 58mm F2」のより詳細なレビューはこちらから。

▷ ぐるぐるボケが印象的!オールドレンズ『Helios-44-2 58mm F2』レビュー【作例多数】

『MC ROKKOR-PF 50mm F1.7』(MINOLTA)

MC ROKKOR-PF 50mm F1.7

平均相場:3,000円~5,000円
マウント:MC(MD)

国産メーカであるミノルタから発売されたレンズ。あまりの安さに衝動入札して買ったレンズです。

それほど有名なレンズではないかもしれませんが、素直な写りのためシチュエーションを選ばずに使用できます。

MC ROKKOR-PF 50mm F1.7作例

MC ROKKOR-PF 50mm F1.7作例

MC ROKKOR-PF 50mm F1.7作例

MC ROKKOR-PF 50mm F1.7作例

驚くような写真が撮れるわけではなくて、どちらかというと真面目なレンズ。ピントリングにラバーのぶつぶつがついているため、ピント合わせもしやすいです。

エンジェルロードを歩くカップル3

小豆島の水平線

MC ROKKOR-PF 50mm F1.7 作例

写真だけ見せられるとオールドレンズだとわからない気がします。

MC ROKKOR-PF 50mm F1.7作例

MC ROKKOR-PF 50mm F1.7作例

フレア、ゴーストはこちらもまた個性的。はっきりとしたリング状の虹色フレアが特徴です。これが好きなので、夕方などはこのレンズをよく使用しています。

「MC ROKKOR-PF 50mm F1.7」のより詳細なレビューはこちらから。

▷ 虹色フレアが特徴的なオールドレンズ!MINOLTA『MC ROKKOR-PF 50mm F1.7』レビュー【作例】

『Super Takumar 55mm F1.8』(ASAHI PENTAX)

Super Takumar 55mm F1.8

平均相場:3,000円~10,000円
マウント:M42

国産メーカーであるアサヒペンタックスの標準キットレンズとして発売されました。相当な数が出回っていたため、3,000円台でも状態のいいものがオークションなどに転がっています。

発売時期にはよっては違うものもあるようですが、いわゆるアトムレンズです。別名、放射能レンズ。名前だけでちょっとビビッてしまいそうですが、放射能と言っても毎日抱いて寝てもほぼ影響がない程度のようです。ですので、そこまで神経質になる必要はないかなと思います。

Super Takumar 55mm F1.8作例

Super Takumar 55mm F1.8作例

Super Takumar 55mm F1.8作例

Super Takumar 55mm F1.8作例

コントラストも比較的高く、現代レンズと比べても大差ない良い写りをしています。優等生すぎてちょっと物足りない気持ちにはなりますが、このお値段でこんな優等生を買えると思うとかなりお得ですね。

Super Takumar 55mm F1.8作例

なぜかこのレンズだけフレアが出せませんでした。

Super Takumar 55mm F1.8作例

フレアを出したくない時には盛大に出るのに。

Super Takumar 55mm F1.8作例

こんなに意味わからんぐらい出るのに。この安定感のなさも、オールドレンズの魅力ですね(無理やり)。

「Super Takumar 55mm F1.8」のより詳細なレビューはこちらから。

▷ 安くて良く写る!オールドレンズ『Super Takumar 55mm F1.8』レビュー【作例】

『New FD50mm F1.4』(Canon)

New FD50mm F1.4

平均相場:5,000円~8,000円
マウント:FD

FD50mm F1.4シリーズは三度のモデルチェンジがされた人気の名玉で、『New FD50mm F1.4』はその最終型になります。それでも発売は1979年と古く、まぎれもなくオールドレンズに分類されます。

大きな周辺減光と描写の甘さが特徴で、印象的な写真を撮ることができます。まだあまり試せていませんが、ポートレート撮影にも活躍しそうなレンズです。

古びた観覧車

New FD50mm F1.4 作例

New FD50mm F1.4 作例

夏の空

神勝寺

四隅が暗くなる現象、これが周辺減光です。視線を中心に誘導することができるので、日の丸構図との相性は抜群です。

New FD50mm F1.4 作例

New FD50mm F1.4 作例

New FD50mm F1.4 作例

雨に濡れた植物

神勝寺

少し絞って露出を下げて撮ると、全体的に締まった写真にすることもできます。

「New FD50mm F1.4」のより詳細なレビューはこちらから。

▷ オールドレンズ『New FD50mm F1.4』は撮るものを昭和に変えてしまう魔法のレンズ【レビュー】

『FUJINON 55mm F2.2』(FUJIFILM)

FUJINON 55mm F2.2

平均相場:2,000円~5,000円
マウント:フジカX

現在の富士フイルムもXマウントが採用されていますが、フジカXマウントと現行のXマウントとはまったくの別規格です。互換性はありませんので、使用するためにはマウントアダプターが必要になります。

彩度も控えめで落ち着いた描写です。随分古いレンズですが、富士フイルムらしさはこの頃から今日まで変わっていないのが素晴らしいですね。

カーテン越しの木々

きゅうり

夏空と木

枯れたあじさい

この透明感、繊細さ、光の滲み方、どれを撮っても美しい。

 

FUJINON 55mm F2.2 作例

FUJINON 55mm F2.2 作例

屋台とポートタワー

池リフレクション

ハート型の雲

FUJINON 55mm F2.2 作例

クセの少ない素直な写りです。やや甘い描写もいい味を出してくれています。

「FUJINON 55mm F2.2」のより詳細なレビューはこちらから。

▷ オールドレンズ『FUJINON 55mm F2.2』使用レビュー。ソフトフォーカスのようなふんわりとした描写【作例多数】

まとめ

Helios-44-2 58mm F2作例

作例を見ていただいた通り、どのレンズも多少のクセはあります。味があっていいと感じるか、やっぱり古いレンズはダメだと感じるか、好みが分かれるかなとは思います。

私はオールドレンズにハマってしまって、さまざまなレンズを試していたタイプの一人です。最近ではフレア狙いぐらいでしか積極的には持ち出していないですが、なにぶん値段が安いので気軽にポチっとできてしまうのがオールドレンズ沼の怖いところ。

オールドレンズには興味があるけど難しそうという声をよく聞きますが、自分のカメラ本体のマウントとレンズのマウントさえわかっていればそれほど難しいことはありません。

ぜひ気軽にオールドレンズの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。