オールドレンズ「New FD50mm F1.4」は撮るものを昭和に変えてしまう魔法のレンズ【レビュー】

こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。

今回は、オールドレンズ「New FD50mm F1.4」をレビューしていきます。

FD50mm F1.4シリーズは三度のモデルチェンジがされた人気の名玉で、「New FD50mm F1.4」はその最終型になります。それでも発売は1979年と古く、まぎれもなくオールドレンズに分類されます。

このレンズは「45House」を運営されているひげこいさん(@45house_hige )からいただきました。

右側に写っている「FUJINON 55mm F2.2」についてはすでにレビューを書いています。

「FUJINON 55mm F2.2」はソフトフォーカスのような描写のレンズ【レビュー】

CANON 「New FD50mm F1.4」とは

1979年にCANONから発売。発売当時の定価は32,000円でしたが、現在はヤフオクで5,000 〜8,000円ほどで取引されています。値段が手頃なので、気軽に試すことができるのもオールドレンズの魅力ですね。

このレンズのポイントを簡単にまとめるとこんな感じです。

  • 50mmの使いやすい標準画角に、F1.4の明るいレンズ
  • 高画質でカラーバランスにも優れている
  • 重量はわずか235g

しかし、オールドレンズをスペックだけで語ることは難しいです。レンズの状態や使用するカメラメーカーなどによっても、描写力や雰囲気は大きく変わります。

詳細なスペックについては、公式サイトに書かれているのでそちらをご覧いただければと思います。

【CANON CAMERA MUSEUM「New FD50mm F1.4」】

 「New FD50mm F1.4」をSONY α7IIIで使う方法

私は現在、SONYのフルサイズミラーレスカメラ「 α7III」を使用しています。

しかし、α7RIIIと「New FD50mm F1.4」ではマウント(レンズを接続する部分の形状)が違うため、そのままでは装着することができません。そこで、マウントアダプターと呼ばれる変換機が必要になります。

New FD50mm F1.4は、レンズ側の絞りリングを回しても絞り羽根は動かず、常時開放となってしまいます。しかしこのマウントアダプターであれば、マウントアダプター側のリングを回すことで絞って撮影することが可能です。

 「New FD50mm F1.4」作例

では、作例の紹介です。先ほども言ったように、レンズの状態によって写りは変わってくるので、あくまでも参考までにご覧いただければと思います。

姫路美術館

一枚目の作例は絞って撮影してみました。しっかり解像しており、周辺減光もほとんど気になりません。よく写りはしていますが、レンズの癖も抑えられてしまっているのか、面白みにはやや欠けてしまいます。

オールドレンズはやはり開放で撮ってこそ真価を発揮するものだと思います。

ということで、ここからの作例はすべて絞り開放で撮影しました。

姫路美術館の木々

ピントもディテールも甘いですが、絞った時よりも雰囲気のある写真になりました。

姫路市立動物園

姫路市立動物園にやってきました。ここは動物園だけでなく、遊園地も併設されており、作例を撮るには絶好のスポットです。入園料200円と格安なのもうれしい。

姫路市立動物園のコーヒーカップ

姫路市立動物園のレール

姫路市立動物園の道路

なんて昭和レトロなのでしょうか。レンズの周辺減光がそれにさらに拍車を掛けます。まもなく平成も終わっちゃいますよ!

レトロな馬の遊具

こわい。

大人の方は乗れません

たぶん子供も乗りたがらない。

顔色の悪いおじさん

顔色悪いのはレンズのせいではありません。

姫路動物園の遊園地

ピントが合っていないだけかもしれませんが、無限遠だとかなり描写は甘くなりました。表現として使えなくはないですが、意図せずに撮るとただのボヤけた写真になってしまいます。

逆光時のフレアチェック

真正面に太陽を入れてみました。フレアやパープルフリンジは意外と控えめ。昔のレンズとは思えないぐらい優秀です。

新幹線とこども

古びた観覧車

夏の空

夏を感じますね。このように淡く落ち着いた写真を撮るには、オールドレンズがよく合います。

柵の前に立つ少女

結局一枚も動物の写真を撮らないまま帰りました。

夏祭りの提灯

実行委員会の大学生

夏祭りのやぐら

地元の夏祭りでも少し撮影しました。夕日を逆光にして撮ってみましたが、黄金色に輝く光をキレイに写し撮ることができました。

夕日に輝く草

夕日が写る池

オールドレンズと夕日は相性抜群です。抽象的な表現ですが、とにかく光を優しく写し出してくれます。見ているとなんだかほっとできるところが好きです。

今回のまとめ

地域の夏祭り

これまで様々なオールドレンズを試してきましたが、かなり上位に入るぐらいお気に入りのレンズになりました。

ヘリオスのような個性爆発レンズではありませんが、ほっとするような優しい写真を撮ることのできるレンズだと思います。

夕日やレトロな街並みなど、エモみのある風景を撮る際にはかなりオススメです。1万円以内で買える幸せをぜひ。

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