こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。
先日ブログにて、新しいレンズを購入したことをご報告しました。
▷ フルサイズEマウントレンズ「TAMRON 28-75mm F2.8 Di Ⅲ RXD」のここがすごい
私のように趣味でカメラをしている人は、カメラやレンズ、さらにはネックストラップやカメラバッグまでこだわってしまうものです。しかし意外と気にかけずに、忘れられがちなアイテムがあります。
それが「レンズ保護フィルター」です。
良いカメラを買ったら当然のことながら綺麗に撮りたいですよね。レンズ保護フィルターは、レンズの前側にもう一枚余計にガラスを重ねるため、もちろん写りにも直結します。しかし私自身まったくこだわりなく、これまで安いものばかり使っていました。
しかしついに、今回レンズを買ったことにより金銭感覚が狂ってる隙に、少し高級な保護フィルターを購入してみました。
せっかくなので廉価な保護フィルターと高級な保護フィルターの違いを比較検証していきます。
目次
比較にはKenkoのレンズ保護フィルターを使用
比較に使用するのは、Kenkoのレンズ保護フィルター(67mm径)です。
Kenkoの正式な社名は「株式会社ケンコー・トキナー」で、東京に本社を置く国産老舗メーカー。レンズフィルターの製造・販売では国内最大手です。
廉価品「Kenko MC UV フィルター」(定価¥3,800)
まずは廉価品の代表、「Kenko MC UV フィルター」です。とにかく値段が安いのが特徴。レンズと一緒によく買っていたこともあり、径違いで5枚所持しています。
UVフィルターなので、人間の目には見えない紫外線をカット(吸収)し、見た目に近い写真が撮れます。晴天時の風景撮影などで特に効果を発揮します。
またフィルター自体は無色なので、常用レンズ保護フィルターとしても活躍してくれます。
高級品「Kenko ZX(ゼクロス)プロテクター」(定価¥8,600)
こちらが今回購入した高級品代表、「Kenko ZX(ゼクロス)プロテクター」です。
パッケージを見てみると、「4K・8K対応」の文字がまず目に飛び込んできます。「線の一本、毛先のひとつひとつまで」とも紹介されており、メーカーのただならぬ自信が伺えます。
さらに、撥水・撥油コート、指紋軽減、透明度の高い光学ガラスを使用、着脱のストレスゼロなど、説明を読んだ限りでは弱点はないのでは?と思えるぐらいです。
高画素時代に対応した、レンズの解像力を落とさないようにケンコーの光学テクノロジーが詰め込まれた商品です。
まずは外観や基本性能を比較してみた
外観・デザイン
やはり高級品には高級感があって欲しいもの。まずはデザインを比較していきます。
パッケージはそれほど変わりませんが、ゼクロスの方が強そう。では開封して中身を見ていきます。
まずは安い方から。よく見る一般的なフィルターです。
こちらがゼクロス。金色の文字は好みが分かれそう。
並べてみました。ゼクロスの方が少し薄くてスタイリッシュ。
着脱のしやすさ
ゼクロスの売りの一つとして、着脱のしやすさがありました。着脱のなめらかさを検証してみました。
まずは安い方。特に問題なく、スムーズに着脱可能。
続いてゼクロス。どうなんでしょうか。正直そんなに変わらない。
汚れの付きやすさ、ふき取りやすさ
さすがに油性マジックを塗る勇気はなかったので、べたべた触って指紋を付けてみました。
べたべたべたべた。しっかりと油が付いたところで、後ろから光を当てて汚れ具合を比較してみます。
二つを比べてみると、ゼクロスの方が油をはじいており汚れが付きにくかったです。フィルターにとっては非常に重要なポイント。
では、ふき取りやすさはどうでしょうか。
カメラマン必須アイテム「レンズペン」。くるくるとフィルターの上を滑らせるだけで汚れが簡単に取れていきます。
どちらも同様に綺麗になりました。仕上がりはそれほど差がありませんでしたが、ゼクロスの方が拭き心地はなめらかでした。フィルターの上をぬるっと滑る感じです。
実際に写真を撮影して比較検証してみた
カメラはSONY α7RII、レンズは「TAMRON 28-75mm F2.8」と、今回の比較検証に最適であろう高画素機で臨みました。条件に違いが出ないよう、三脚を立ててマニュアル露出で撮影しています。
逆光耐性
フィルターの癖などを検証するため、太陽が入る位置に画角を固定して撮影してみました。
どちらも中心付近にゴーストが、右上にはパープルフリンジが出ています。ほぼ出方も同じなので、フィルターによる違いは少なそうです。
真正面に太陽を受けるという過酷なシチュエーションで撮影しましたが、どちらもしっかり解像しています。残念ながら、ゼクロスの方が特別良いという訳ではなかったです。
解像力
解像力を比較検証していきます。ゼクロスの力を最大限に発揮していただきましょう。
これだけではよくわからないので、一部を切り取って拡大してみます。
どちらも細部までしっかりと解像していました。
今回のまとめ
高いフィルターを買えばまた新しい世界が見えるのでは?と期待しすぎていたのかもしれません。今回比較してみて、フィルターは安いのでも十分かなと思いました。
少し気になることは、中途半端に高いものを買ってしまったことです。数万円もするようなフィルターならまた違った結果になっていたのかもしれません。お金持ちになったらその時はまた改めて比較をしてみようと思います。
「廉価品でも丁寧に作られているKenkoは素晴らしいメーカー」という結論で、今回の記事は締めたいと思います。