こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。
今回もまたフィルムのレビューをしていきたいと思います。
記事を書く度に言っている気がしますが、ここ最近フィルムカメラ人気がさらに加速しているように感じます。昔フィルムカメラをやっていた人、初めてフィルムカメラを触る人、その環境はさまざまですが、フィルム好きとしてはとても嬉しいです。
しかしどういう訳か、フィルム市場は着々と縮小傾向にあります。盛り上げっているのはごく一部というのが現実なのでしょうか。どうかフィルム市場の縮小に歯止めを、、、
今回ご紹介するのも、惜しまれつつ2018年3月に廃盤になってしまったネガフィルムです。それが、今でも多くのファンに愛されているロングセラー商品、富士フイルム「NATURA1600」です。
「NATURA1600」とは
どんなフィルム?
「NATURA1600」は、2004年に富士フイルムから発売された超高感度ネガフィルムです。一般的によく使われるISO400の4倍(2段分)の感度性能で、暗い場面の撮影に大活躍のフィルムです。
また、ラチチュードの広さにも定評があり、超高感度フィルムでありながら使い勝手もとても良いです。ISO1600では明るすぎる日中などはISO400として、日が暮れてきたらISO1600に戻して撮影をしています。つまりISO1600フィルムでありながら、ISO400~ISO1600フィルムのように使えてしまうのです。
そんな唯一無二の存在で、たくさんのファンに愛されたフィルムでしたが、2018年3月生産出荷分をもって販売が終了してしまいました。
現在もまだ店舗によっては在庫がありますが、異常なまでに高騰しております。実店舗では定価で売られていることが多いですが、ネットは数倍の値段で売られているので要注意です。
写りの特徴
- 唯一の超感度フィルム
- 広いラチチュード
- 優しくぬくもりのある描写
- ノイズ感はかなり強い
富士フイルムらしい優しくぬくもりある描写が特徴的です。いかにもフィルムといった仕上がりでしょうか。デジタルでは表現が難しい、なんとも言えぬ人間味のようなものを感じます。
また、高感度フィルムの特徴でもありますが、ノイズ感(ざらつき)はそれなりに強く出ます。しかしまったく嫌な感じではなく、何十年も前の写真を振り返っているようなワクワク感がそこにはあります。思い出をより美しく、ちょっと感傷的になってしまうほどグっとくる描写をしてくれます。
「NATURA1600」作例
ここからは、実際に「NATURA1600」を使って撮影した作例を紹介していきます。
こうした日中の明るい場面ではISO400に設定して撮影しています。まったく問題なく写っており、ラチチュードの広さを実感できます。
そのまま居酒屋に入っても、ISO感度を1600に変更するだけ。これができるのが「NATURA1600」の大好きなところ。
これだけ強い西日が差していても大丈夫、ISO400~1600まで変幻自在。
日が暮れてきました、でも大丈夫、ISO400~1600まで変幻自在。
イルミネーション撮影もばっちりこなせます。ナチュラすごすぎませんか。
肌色もナチュラルで良きです。こうした何気ない写真はやっぱり富士フイルムの写りが好きです。
青色シリーズ。良い色です。
カフェで撮影してみました。薄暗い場面でも使えるフィルムは嬉しい。
さいごに
言いたいことは、ひとつだけ。
富士フイルム様、「NATURA1600」の再販をどうかお願いいたします。
多少の値上がりぐらいなら喜んで出しますので。
ネガフィルムまとめてみました
これまでに私が使ってきたネガフィルムをまとめてみました。各フィルム10枚程度の作例を掲載しています。