こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。
5月初旬、瀬戸内海に浮かぶ離島「犬島」に行ってきました。
離島と言っても岡山県宝伝港からフェリーでわずか10分です。関西からでも日帰りでさくっと行くことができました。あまりの気軽さゆえに、事前に調べることもせず正直それほど期待しないで行きましたが、やっぱり行ってみると最高なんですよね。
書いていて思い出しましたが、そういえば私、離島好きみたいです。
▷ 「小豆島」日帰りモデルコースを考えてみた【アクセス・おすすめスポット】
▷ ラピュタ島「友ヶ島」をオールドレンズで撮影してきた【作例】
離島好きでもありますし、そもそも海が好きなんですよね。なので、今年の夏は沖縄に行きたいです。沖縄本島も好きですが、石垣島も好きなんですよね。ああ悩む。
さて、話を戻しまして、今回は「犬島」のアクセスやおすすめスポットをご紹介していきたいと思います。
犬島(いぬじま)とは
犬島とは、瀬戸内海に浮かぶ犬島諸島最大の島です。住所は岡山県岡山市東区犬島に属しており、岡山市内唯一の有人離島でもあります。
銅の製錬業や採石業などで栄えた時代もあり、その名残が現在も島に点在しています。精錬所遺構を再生して作られた「犬島精錬所美術館」はその代表的なものです。
2010年に開催された「瀬戸内国際芸術祭」では犬島も会場の1つに選ばれ、それ以降は直島、豊島などと同様に、アートの島としても知られるようになりました。
アクセス
犬島に渡るにはフェリーを使います。直島から犬島へ渡るフェリーなどもありますが、今回は本州(宝伝港)から犬島へ渡るフェリーのみをご紹介します。
宝伝発 | 犬島発 | |
1 | 6:25 | 6:40 |
2 | 8:00 | 8:20 |
3 | 11:00 | 11:15 |
4 | 13:00 | 13:20 |
5 | 13:45 | 14:00 |
6 | 15:15 | 15:35 |
精錬所美術館開館日のみ運行 | ||
7 | 17:00 | 17:15 |
8 | 18:30 | 18:45 |
日曜日は運休 |
日によって多少違いますが、一日6~8本と意外と本数は多いので安心です。
個人的には、6:25の始発便で行くのがおすすめです。秋ごろであれば船から日の出が見れたり、夏であればまだ涼しい時間から島を散策ができます。観光客もほとんどいないためのんびりと散歩することができますが、大半の場所がまだ営業していないのでその点は要注意です。
料金は片道300円ですが、特にチケット売り場などはありませんので、乗船(下船)の際に直接小銭を支払います。できるだけお釣りが出ないように準備しておく方がいいかと思います。
犬島のおすすめスポット
犬島精錬所美術館
犬島に行くとまず外せないのが「犬島精錬所美術館」。むしろ犬島に来てここを外す方が難しいぐらい、犬島のシンボル的な存在です。
1909年から1925年まで実際に稼働していた精錬所跡地を整備して、2008年にオープンした美術館ですが、廃墟好きはもちろん、そうでない人でも圧倒されること間違いなしのスポットです。
後述する「家プロジェクト」との共通鑑賞チケットは大人2,060円。チケットからすでにおしゃれです。
圧倒的廃墟感。たまりません。
道は整備されていますが、階段が多いので歩きやすい靴がおすすめです。
高台からは瀬戸内海と森林を一望することができます。もののけ姫に出てきそうです。
崩れたい放題ですが、危険なエリアには近づけないようロープが張られているので安心。
唐突に現れる怪しさ満点の机とイス。屋外にある黒いイスは熱くて座れないと学びました。
ちなみに、チケットの販売所にはカフェも併設されています。飲み物はテイクアウトもできるので、海沿いで楽しむのも良いですね。
犬島「家プロジェクト」
家プロジェクトとは、「日常の中の美しい風景や作品の向こうに広がる身近な自然を感じられるように」との願いから、2010年にはじまった企画展示を目的としたプロジェクトです。
アーティスティックディレクターに長谷川祐子、建築家に妹島和世を迎え、現在5つのギャラリーが公開されています。すべて一通りは見ましたが、特に印象に残っているものをご紹介します。
「石職人の家跡」
個人的には一番最後の宇宙人がツボでした。かわいい。
「S邸/コンタクトレンズ」
上下が反転しています。どう撮ったらいいのかわかりませんが、見ていて純粋に面白かったです。
家プロジェクトの休憩所「中の谷東屋」
ドーム状になっており、声が反響するのが楽しくてずっと「わっ、わっ」と言い続けていました。
「犬島の島犬」
これは家プロジェクトとはまた別で、造形家である川埜龍三が個人企画「犬島ハウスプロジェクト」として約2年の歳月をかけて作り上げた作品です。よく見ると文字が書かれたタイルを貼り合わせて作られています。すごい。
犬島全体
急にざっくりになりますが、おすすめスポットは「犬島全体」です。
やっぱり島っていいですよね。島というだけでテンションが上がってしまいますが、島民の方もとてもフレンドリーで優しく、ただ散歩しているだけでも楽しかったです。
せっかくなので、散歩しながら撮った写真たちをご紹介します。
犬島ごはんガチャガチャ、1回500円。犬島丼が出ました。
せっかくなのでランチは犬島丼を食べてみましたが、犬島丼ストラップの再現性、なかなかなものでした。
島 × 快晴 = テンション上がります
ツタに飲まれている家たち。空き家も多かった印象です。
生活感があるようでない写真。
ふらっと通りかかった民家(ギャラリー?)で大宮エリーさんの作品が展示されていました。
芸術ってむずかしい。
夏はやっぱり麦わら帽子。おしゃれしながら日よけができる万能すぎるアイテム。
島といえば海、海と言えばビーチ。
ビーチ沿いにはキャンプ場もありました。こんな最高のロケーションでBBQしたい。
「鯉に恋しそう」なんて言ったら負けです。ああ、言いたい…。
しゃぼん玉っていくつになってもわくわくしてしまう。
島全体がアートです。
アートじゃないものもアートです。
木漏れ日は自然のアートです。
帰り道さえアートです。帰りたくないよおおおおお。
さいごに
犬島の所要時間の目安を調べてみると約3時間と出てきましたが、私たちはがっつり8時間ほど滞在してしまいました。
小さな島なので、確かに写真をそんなに撮らなければ3時間ほどで回れるのかもしれません。しかし、たった3時間で帰ってしまうにはもったいないぐらい魅力溢れる島でした。もちろんアートが目玉ですが、それ以外にも海や森林、キャンプ場にカフェなど、写真好きであれば一日遊べるのではないかなと思いました。
また、一棟貸しのコテージも6棟あります。のんびり夕日を楽しんだり、夜は星空を眺めながら眠りにつくなんて贅沢なこともできそうですね。
ということで、写真旅や島好きの方にはぜひ行ってみてほしいスポット「犬島」のご紹介でした。