こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。
夏真っ盛りの7月下旬、和歌山県にある無人島「友ヶ島(ともがしま)」へ行ってきました。
今回はオールドレンズ「Super Takumar 55mm F1.8 」のみで撮影してきましたが、朽ち果てた廃墟と何十年も昔のレンズ、見事なコラボレーションを見せてくれました。
また友ヶ島についても最初に簡単に紹介していますが、レンズの作例写真だけ見たい方はこちらからジャンプしちゃってください。
目次
「友ヶ島(ともがしま)」とは
「友ヶ島」とは、和歌山県和歌山市に属している無人島です。
第二次世界大戦まで要塞施設として利用されていた過去があり、砲台跡など当時の雰囲気を垣間見ることができます。現在では廃墟となっていますが、その神秘的な光景がまるでラピュタの世界のようだと話題を呼び、今では多くの観光客でにぎわっています。
私たちが訪れた日も、ツアー団体客だけで船が一隻いっぱいになるほどでした。
友ヶ島へは加太港からしか行けない
友ヶ島へ行くには、加太港から出ている友ヶ島汽船に乗船します。
兵庫県淡路島からも距離的には非常に近いのですが、残念ながら淡路島からは船が出ていません。兵庫県民も諦めて和歌山県まで行きましょう(ツライ)。
船の本数、乗船定員は少ないので要注意
船の本数は、多い時期でも一日6便ほど。人気観光地とは思えない少なさです。
さらに1船につき定員100名となっています。出港時刻ぎりぎりに着くと、次の便に回される可能性もありますので、できるだけ早めに乗り場に行かれることをオススメします。
料金、所要時間について
往復運賃は大人2,000円、小人1,000円です。この乗船券は帰りに回収となりますので、なくさないように大事にしまっておいてください。
所要時間は約20分ほどですが、それなりに揺れます。酔いやすい方は酔い止めがあった方が安心かと思います。
テンションを上げると酔わないと聞いたので、私は全力でテンションを上げて乗り切りました。
「友ヶ島」をオールドレンズで撮る
前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
今回は、すべての写真をオールドレンズ一本で撮影してきました。使用したレンズは、オールドレンズの定番「Super Takumr 55mm F1.8」です。
以下の記事でも紹介しましたが、レトロな味わいの写真を撮れるのが魅力です。
▷ 安くて良く写る!オールドレンズ「Super Takumar 55mm F1.8」レビュー【作例】
では、オールドレンズで撮ってきた写真をたっぷり使って、友ヶ島を振り返っていきます。
南海電車で加太駅へ
加太駅行きの電車が可愛い。これはピンクバージョン。
実際に乗ったのはブルーバージョン。つり革が皮じゃない。木のぬくもりが素敵です。
窓から一瞬ですが、海が見えました。もう最高。
加太駅~加太港までフォトウォーク
オールドレンズ特有のノスタルジック具合がたまりません。
オールドレンズでは、現行レンズよりもコントラストが低くなりやすいため、撮影の段階でコントラストとシャープネスを少し上げています。
古き良き街並みとオールドレンズは相性ばっちり。
可愛い。100点満点。
周辺減光(四隅が暗くなる現象)もいい味を出してくれます。
友ヶ島到着。ここから冒険がはじまる
友ヶ島到着。THE・記念写真。
行儀よく一列に並んでる。カメラマンこわい。
汗さえも美しい。だって夏だもの。
写ルンです専用の限定ハードカバー。2色発売されていますが、もちろん両方買いました。
さすが無人島。海の透明度がすごい。
海を離れて、いざ島の中心部へ
ここからはハイキングです。砲台跡などの名所は高台にあるので、長い坂道を登っていく必要があります。先程までのマリンリゾート感とは打って変わって、これが結構ハードです。
ちなみに、山に入ると飲み物は売っていないので、桟橋にある自動販売機で多めに買ってから行きましょう。
危険な場所もあるようです。
大きな石が転がっていたりと、足場はあまりよくありません。ヒールなどは厳禁です。
少し歩いては写真を撮るので、まったく進みません。(最高に楽しい)
ラピュタの世界、第3砲台跡に到着
旅行雑誌でよく見る場所。木漏れ日がまた良きです。
あんまりラピュタに詳しくないですが、バルスな感じはしました。
ポートレート撮影には、友ヶ島はこれ以上ないスポットだと思います。
透明な海、生い茂る緑、光と影のコントラスト、欲しいものは大体そろっています。
タカノス山展望台でチルる
タカノス山展望台(標高119m)に到着です。見晴らしもよく、ベンチもたくさんあるので、ここで一時間ほどのんびり過ごしました。
友ヶ島、最高かよ。
帰りたくない・・・
帰りたくない・・・!!
帰りたくないよぉぉぉぉぉ!!!
夕方の加太港でポートレート撮影
オールドレンズは、夕方以降にこそ本領を発揮します。とにかく太陽を入れ込んでフレアを出してこそオールドレンズです。
無事に加太港へ戻ってきた記念に「はい、ちーず!」
ポートレートを撮る人を撮る。
昭和レトロな街並み+夕暮れ+オールドレンズ=優勝
虹色フレアがいい具合に入りました。表情もノスタルジー。
柔らかい光がとても良い。表情もソフトリー。
この日は特にいい光でした。夕暮れ時は絶好のシャッターチャンス。
夕方に順光で撮るとこんな感じ。これはこれで夏らしさが出ていて好きです。
今回のまとめ
友ヶ島、最高でした。
ひと夏分ぐらい楽しんだ気がします。写真もいつも以上に撮りました。
オールドレンズを使うのは数か月ぶりだったのですが、これがまた良かったです。描写が甘くなることや現像がしにくいなどの理由で、最近は使っていませんでした。
しかし今回使ってみて、改めてオールドレンズの魅力を思い出しました。決してカリカリに解像する訳でもなく、発色が優秀という訳でもありませんが、記憶に残る写真を撮ることができました。
思い出をさらに美しく撮ってくれるオールドレンズを持って、ぜひ旅行に出かけてみては。