こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。
梅雨真っ盛りの中、長野県松本市へ旅行へ行ってきました。行きたいスポットはたくさんありましたが、広大な長野県を一泊二日ですべて回ることは不可能。そのため、特に行きたかった場所を優先して回ってきました。
その中でも一番行きたかった場所が、今回ご紹介する「上高地」です。
記事前半では上高地についての説明を、後半では撮ってきた写真を振り返りながら日帰りモデルコースとして紹介しています。
目次
上高地とは
上高地とは、長野県松本市にある標高約1,500メートルの山岳景勝地です。国の文化財にも指定されています。
見どころはなんと言っても、目の前に広がる大自然。日本百名山でもある穂高岳や焼岳に囲まれ、近くには一級河川である梓川が流れています。その雄大な景色は、大袈裟ではなく海外かと錯覚してしまうほどの迫力です。
これだけの大自然でありながら、ハイキングコースがしっかりと整備されているのも人気の理由です。モデルコースも数パターンあり、体力や時間と相談して選べるのも嬉しいところ。片道1時間の気軽に楽しめるコースもあれば、片道5時間以上というハードなコースもあります。
▷ ウォーキングコースの所要時間とマップ[上高地オフィシャルウェブサイト]
今回は、大正池を出発して河童橋をゴールをする片道約2時間の初心者向けコースを選びました。
どんな服装で行けばいい?
標高1,500メートルの山岳高地のため、平均気温はふもとよりも5度~10度ほど低くなります。夏でも脱ぎ着のしやすい羽織りものが一枚あると良いかと思います。また、山の天気は変わりやすく、突然の雨も考えられますので、雨具の準備もあると安心です。
今回は6月17日に訪れましたが、日中でも少しひんやりしており、長袖のパーカーを羽織ってちょうど良いぐらいでした。以前、ゴールデンウィークに訪れたときは、早朝はダウンが必要なぐらい冷え込んでいました。5月や10月には雪が降ることもめずらしくないそうです。
▷ 上高地の天気・気温・服装[上高地オフィシャルウェブサイト]
トイレについて
上高地には大正池や河童橋、明神池など、名所には公衆トイレが設けられています。しかしほとんどの場所がチップ制です。トイレの前に箱がありますので、100円を目安にチップとして支払います。
沢渡駐車場や新島々駅は無料で利用できますので、出発前にトイレを済ませておくことをおすすめします。
上高地へのアクセス
上高地へは自家用車で入ることができません。自然環境保護のため、釜トンネルより先は通行禁止となっています。
自家用車で行く場合は、沢渡駐車場にてバス、もしくはタクシーに乗り換えなければいけません。ちなみに、タクシーは定額運賃なので安心です。
3人までだとバスの方がお得ですが、4人の場合だとタクシーの方が一人当たりの運賃は安くなります。さらに車内ではタクシードライバーさんが上高地をより楽しむ方法を教えてくれるという特典付き。
以下のサイトにて、アクセスやバスの時刻表など詳しく説明されています。
▷ 上高地へのアクセスについて[上高地オフィシャルウェブサイト]
ちなみに今年のゴールデンウィークは、バス待ちに2時間の行列ができていたそうです。繁忙期に訪れる際は、十分に準備と覚悟をしておいてください。
日帰りモデルコース(初心者向け)
撮影した写真を振り返りながら、日帰りモデルコースを作ってみました。私は自家用車で行きましたが、電車や直通バスなどを使われた場合は大正池からを見ていただければと思います。
8:30 沢渡駐車場
沢渡駐車場に自家用車を停めて、専用タクシーに乗り換えます。
9:00 大正池
沢渡駐車場から20分ほどで大正池に到着。
大正池は、大正4年の焼岳大爆発によって梓川がせき止められてできた池です。ここからハイキングコースが始まります。
上高地に入った瞬間この景色が広がります。挨拶替わりの絶景。
9:20 ハイキングコース(大正池~田代池)
ハイキングコースを歩いているだけでも、日常とはかけ離れた世界を目にすることができます。
ちょっとした冒険気分。
基本は原生林の中を歩いていきますが、このような開けた場所が途中何ヵ所かありました。
9:40 田代池と湿原
田代池とは、生い茂る原生林の中にぽっかりと空いた浅い池です。年々湿原化が進んでいます。
写真が悪いですが、条件が整えば穂高岳や霞沢岳が水面に映る絶景ポイントです。
9:50 ハイキングコース(田代池~河童橋)
再びハイキングコースを歩いていきます。
ところどころに解説板が設置されていました。日本語と英語で書かれています。
ハイキングのBGMは、川のせせらぎと鳥のさえずり。贅沢極まりない。
田代橋の分岐点。ウェストン碑などを見るにはこの橋を渡る必要があります。しかしタクシードライバーさん曰く、渡らない方が山々が綺麗に見えるとのことなので、ここは渡らず真っすぐ進みます。
中の瀬園地。ここにも公衆トイレがありますがチップ制です。
河童橋まであと少し。
10:40 河童橋
最終目的地、河童橋へ到着。
河童橋は、幅3.1m、長さ36.6mの吊り橋です。1891年にはじめて架けられましたが、その後4回架け替えが行われ、現在のものは第5代目です。
上高地のシンボルであり、売店やホテルなどもこのエリアに密集しています。ベンチもたくさんあるので、持ってきたお弁当をここで食べるのもおすすめ。ただし上高地には一つもゴミ箱がありませんので、要注意です。
橋自体はそれほど大きくないため、記念写真を撮る観光客でひしめき合っていました。
橋の上から見た景色。奥穂高がくっきりと見えます。
近くに誰もいませんでしたが、素晴らしい絵画があったので撮らせていただきました。
水が綺麗。そして、冷たい。
11:30 五千尺ホテルでランチ
「上高地でランチなら五千尺ホテルがおすすめ」と聞いたことがあったので、あまり下調べもせずに行ってみました。
高そう。場違い感がすごい。
ビーフシチュー(単品) 3,500円。もう一度言います、単品で3,500円。当然びっくりするぐらい美味しかったけど、頭の中はお札が飛んでました。
13:00 上高地バスターミナル
帰りは河童橋近くの上高地バスターミナルからバスに乗車。来た道を歩いて戻らなくていいのは本当に助かります。
わずか半日でしたが、大満足の旅でした。
今回のまとめ
今回のモデルコースは、半日ほどで回れる初心者向けコースをご紹介しました。ゴール地点とした河童橋をさらに奥へ進むと、明神池や穂高神社奥宮などがあります。
以前訪れたときは明神池まで行ってみましたが、河童橋までで良かったかなというのが正直な感想です。河童橋より先にはバスターミナルがないため、先に進むとまた歩いて河童橋まで戻ってこなければなりません。これが結構大変。
さらに言うと、上高地の紹介でよく見る写真は、大正池、田代池、河童橋で撮られた写真が大半です。はじめての上高地であれば、大正池~河童橋のコースで十分満足できるのではないかと思います。
アウトドア好き、写真好き、自然好きな人には間違いなく楽しめる場所です。上高地、おすすめです。
撮影に使用した機材
カメラ本体は「SONY α7RⅡ」です。
レンズは「EF24-105mm F4L IS USM」一本のみで撮影しました。ハイキングや登山など、レンズ交換が難しいシチュエーションで標準ズームレンズは大活躍してくれました。