フィルムカメラ『Nikon NewFM2』は初心者向けでもあり、完成形でもある【レビュー・作例】

Nikon NewFM2 アイキャッチ

こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。

私が初めて買ったフィルムカメラ、それが今回ご紹介する『Nikon NewFM2』です。厳密に言うと二台目ですが、一台目の『PENTAX SP』は買ったその日に壊れてしまったので、実質一台目。

これまでさまざまな場面で活躍してくれた私の絶対的エースです。初心者向けのカメラと紹介されていたかと思うとプロカメラマンにも使用されていたりと、エントリー機でもあり完成形でもあるカメラなのです。

そんな人気のフィルムカメラ『Nikon NewFM2』をレビューしていきます。

『Nikon NewFM2』外観

普段は外観の紹介はしないのですが、NewFM2の魅力の一つにこの美しいデザインがあると思っています。ということで、今回はまず外観から見ていきます。

Nikon NewFM2 外観

正面

Nikon NewFM2 外観

本革のストラップがよく似合う

Nikon NewFM2 外観

Ai Nikkor 50mm f/1.4Sとのバランス最高

Nikon NewFM2 外観

FM2のロゴもかっこいい

Nikon NewFM2 外観

これぞカメラというカメラ

メカニカルで高級感のある質感がたまらなくかっこいいです。安っぽい部分がなく、細部まで丁寧に作りこまれている印象です。かっこいい。

『Nikon NewFM2』スペック

基本スペックです。ここではポイントのみ取り上げています。

発売期間1984年3月~2001年7月
実勢価格30,000~40,000円(ボディのみ)
大きさ約142.5×90×60mm
重量約540g
電池SR44、もしくはLR44を2個
レンズマウントニコンFマウント(Gタイプは絞り使用不可)
ファインダー視野率約93%
ファインダー内表示シャッタースピード、絞り値、露出表示(5段階)
測光方式TTL中央部重点測光
フィルム感度範囲ISO12~ISO6400
シャッタースピード1秒~1/4000秒、バルブ
セルフタイマー〇(約10秒)
多重露光

これぞ機械式フィルム一眼レフカメラ。非常にシンプルな作りです。オートフォーカスはもちろん、絞り優先やプログラムオートなどのモード選択もありません。ピントも露出も、マニュアルで合わせる必要があります。

では、NewFM2の特徴を一つずつ見ていきましょう。

『Nikon NewFM2』特徴

シャッタースピードは1/4000秒に対応

Nikon NewFM2 外観

NewFM2の最大の特徴として、シャッタースピードが1/4000秒まで対応しています。

当時のカメラといえば1/1000秒が標準で、Nikon F3などの最上位機種でも1/2000秒が限界だった時代です。そんな中、NewFM2は1/4000秒を実現してしまいました。念のため言っておくと、NewFM2は中級機に位置付けられるモデルです。完全に下克上ですね。

FM2とNewFM2の違いはストロボ同調速度

NewFM2が誕生する二年前には、FM2というカメラが発売されていました。どちらも性能にはほぼ違いがないのですが、唯一の違いがストロボ同調速度です。

ストロボ同調速度とは、シャッターが完全に開いていられる限界のシャッタースピードのことです。もう少しわかりやすく言うと、ストロボを使った時にちゃんと撮れるシャッタースピードの上限値のことです。

ストロボ同調速度がFM2は1/200秒に対して、NewFM2は1/250秒となっています。普段ストロボを使わない私にとっては正直よくわからないですが、1/250秒になることで露出の計算も簡単になり、使い勝手が良くなったようです。

ストロボは内蔵されていません。別売りです。

驚くほど見やすいファインダー

NewFM2のファインダーを覗いた時に思わず感動してしまいました。あまりにクリアで見やすかったのです。クリアな視界は写真を撮る上で最重要です。構図の決めやすさなどもありますが、なにより覗いていて気持ちいいことが大事です。

最近はEVF(電子ビューファインダー)も進化しており随分と見やすくはなりましたが、それでもやはりOVF(光学ファインダー)には敵わないなと改めて思い知らされました。

Nikon NewFM2 外観

ちなみに、視度調節機能はありませんので、視力の悪い人は接眼補助レンズ」も一緒に購入されることをおすすめします。裸眼0.2ほどの私は「-3.0D」を使用していますが、自分の視力に合ったものを選んでください。視力の悪い人でも、撮影時に眼鏡やコンタクトを使用している場合は必要ありません。

多重露光も簡単

「多重露光」とは、一枚の写真に複数のカットを重ねる撮影手法です。

多重露光の作例

葉っぱを撮った写真、鳥居を撮った写真、二つの風景が一枚に合成されています

上の写真のように、現実ではありえない景色を作り出すことができます。予想もしないような写真が撮れるため、いろんな被写体で試してみたくなります。

このような凝った写真も、NewFM2では簡単に撮影ができます。

まずはいつも通りシャッターを切ります。そのあと巻き上げレバーを巻くときに、右側についている小さな爪を引きながら巻き上げるだけです。

NewFM2多重露光の操作方法

爪を手前に倒しながらレバーを引きます

NewFM2多重露光の操作方法

レバーを引いても枚数カウンターが変わらなければ成功です

これでコマ送りはされずに、次の撮影をすることができます。簡単ですが、なかなか面白い写真が撮れるのでおすすめです。

機械式カメラなので壊れにくい

機械式カメラとは、簡単に言うと電池がなくてもシャッターが切れるカメラです。

フィルムカメラの中にはオートフォーカスを搭載したものや、自動でフィルムを巻き上げる機能などがついているものもあります。こうしたカメラは、電気回路自体が壊れてしまうと電源が入れられず、シャッターすら切れなくなってしまいます。さらに修理をしようと思っても、すでにメーカー部品が生産終了している可能性が高く、修理ができない場合もあります。

その一方、NewFM2のような機械式カメラは、電気を使う部分は露出計だけなので、そもそも壊れにくいと一般的に言われています。たとえ調子が悪くなっても、カメラ屋に持って行けば比較的修理可能な場合が多いようです。

おじいちゃんが使ってたカメラを父親が使い、そして今度は自分に。そんなドラマチックなことが起こるかもしれません。長く使えるカメラは愛着も出てきて良いですね。

写真学校の教材になるぐらいスタンダード

ここまでご紹介してきた通り、当時の最先端でありながらシンプルで使いやすさを追求されたカメラです。

そのため、写真の基礎を学ぶための教材として、写真学校や芸術大学などでNewFM2が使用されていました。ファインダーを覗き構図を決め、被写界深度(ボケ量)を考えながら絞りやシャッタースピードを調整して露出を合わせ、ピント位置を決めていく。写真に必要な要素をすべて網羅しています。

NewFM2を使えば写真がうまくなる、そう信じてこのカメラを買ったことは内緒です。

『Nikon NewFM2』作例紹介

では、NewFM2で撮影した作例をご紹介したいと思います。レンズはすべて『Ai Nikkor 50mm f/1.4S』を使用しました。

注意
フィルムはさまざまなメーカー、種類のものを使用しています。フィルムごとのそれぞれの作例についてはこちらをどうぞ。

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

NewFM2 作例

まとめ

『NewFM2』のいいところ

  • 1/4000秒の高速シャッターが可能
  • ニコンFマウントなのでレンズが豊富
  • フルマニュアルなのでカメラの基礎を学べる
  • 頑丈なボディ(修理もしやすい)
  • 所有欲の満たされるデザインと質感
  • シャッター音が最高に気持ちいい
  • とにかく使っていて気持ちいい

ここまで説明してきた魅力をまとめました。カメラとしての使いやすさはもちろん、気付けば持ち出したくなる魅力の詰まったカメラだと思います。シャッター音やデザインも含め、とにかく使っていて気持ちいいカメラです。

『NewFM2』のもうひとつなところ

  • 重たい
  • 比較的コンパクトだが、デジタルとの二台持ちだとそれなりの荷物になる
  • シャッター音が大きい(めちゃくちゃいい音だが、静かな場面では使いづらい)
  • 片手で撮影はできない
  • ピント合わせや露出合わせなど、多少の慣れは必要

いいところだけでなく、もうひとつなところも書いてみました。しかし、ピント合わせなどの難しさなども、個人的にはフィルムカメラの魅力だと思っています。カメラが自動でピントや露出を合わせてくれたままシャッターを切るのではなく、自分で考えて撮るからこそ、一枚一枚への愛着も湧き、記憶にもより残ると思います。

さいごに

NewFM2 作例

とにかく気になっている人には使ってもらいたいカメラ。NewFM2を使ってみて実際に写真がうまくなったかはわかりませんが、カメラの知識は間違いなく身に付いたと思います。これからカメラをはじめる方にもおすすめしたい一台です。

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