こんにちは、しゅんさんぽ(@shunsanpo)です。
友人から譲り受けた「OLYMPUS TRIP35(オリンパス トリップ35)」。
劣化してしまっていたモルトも、無事に貼り替えることができました。
▷ 貼り替えキットで簡単!「OLYMPUS TRIP35(オリンパス トリップ35)」のモルト交換方法
今回このカメラを持って試し撮りをしてきましたので、早速レビューをしてみます。
使い方もよくわかりませんでしたが、調べてみると驚くほど簡単でした。
今回の記事では、いかに簡単なカメラなのか、そしてどんな写真を撮ることができるのか、まとめていきたいと思います。
目次
「OLYMPUS TRIP35」のスペック
まずは基本性能・スペックを見ていきます。
レンズ | D.ズイコー 40mm F2.8 |
ISO感度 | ISO25~ISO400 |
絞り | F2.8~F22・A(オート) |
シャッタースピード | 絞りオート時(1/30秒・1/250秒) / 絞り手動時(1/30秒) |
非常にシンプルでわかりやすい。余計な機能はなにもありません。
「OLYMPUS TRIP35」の特徴
使いやすい画角
焦点距離は40mmです。いわゆる標準レンズ(50mm)よりも少しだけ広く撮れます。スナップなどで使いやすい焦点距離だと思います。
絞りはオートがおすすめ
絞りはF2.8~F22まで設定が可能です。しかしこのカメラにはEEが搭載されており、自動露出が可能です。あれこれ考えて撮るカメラではない気がするので、基本はA(オート)を推奨します。
シャッタースピードは2種類のみ
シャッタースピードは1/30秒と1/250秒のみです。絞りをA(オート)にすると、1/30秒か1/250秒か適正な方を自動で判断してくれます。一方、絞りをA(オート)以外にした場合、シャッタースピードは1/30秒に固定となります。デジタルカメラ世代からすると手振れしそうで不安になるシャッタースピードです。
ピント合わせはゾーンフォーカス方式
ゾーンフォーカス方式とは、ピントリングをくるくる回して細かくピント合わせをするのではなく、もともと決められた4種類の中からピント位置を選んで撮影する方式です。1m、1.5m、3m、無限遠の4種類からピント位置を選びます。
素通しのファインダーなので、ファインダーを覗いてもピント位置はわかりません。あくまでも目測で判断する必要があります。レンズに書いてあるイラストが一つの目安です。一人の上半身だけが写る距離であれば約1m、家族全員が写るぐらいの距離であれば約3mなど、ざっくりではありますが少しは参考になるかと思います。
私も距離感はあるほうではないのでアバウトに撮りましたが、案外ちゃんとピントが合っていました。ですので、あまり考えすぎなくても大丈夫かと思います。
露出オーバー・アンダーは赤ベロでお知らせ
EEが搭載されていますので、自動的に適正露出で撮影してくれます。しかし、あまりに明るすぎる、暗すぎる場所など、適正露出が得られない場面もあるかと思います。その時は、ファインダーに赤ベロがぴょこんと表示され、シャッターが切れない仕組みになっています。
写ルンですでありがちな真っ暗でなにも写っていない、なんてことを防ぐことができるのです。優秀。赤ベロ可愛い。
「OLYMPUS TRIP35」のフィルム装填方法
撮影の前に、まずはフィルムを装填します。使用したフィルムはこちら。
裏蓋を開きます。
巻き戻しクランクをあげます。
フィルムを入れます。
スプールの溝にフィルムの先端を差し込みます。
巻上ノブを右に回して、フィルムをスプールに巻き付けます。
蓋を締めて、最後に巻戻しクランクを右に回して、フィルムのたるみを取ります。いつまでも回り続ける場合は、フィルムが外れてしまっている可能性もあります。しっかり巻けていれば、ある程度のところで止まります。
最後に、枚数カウンターが1になるまで2回ほど空シャッターを切ります。
これでフィルムの装填完了です。
「OLYMPUS TRIP35」の作例紹介
はじめにこの3枚の写真を見たとき、正直度肝を抜かれました。うまく言葉で表現できませんが、ホワイトバランスとかフィルムシュミレーションとかそういう話ではない、唯一無二の色がそこにはありました。
ピント合わせですが、案外狙ったところにピントを合わせられました。ざっくりの距離感があれば大丈夫です。
フィルムの質感が、レトロな商店街によく合います。スナップとも相性抜群です。
さすがに逆光には弱いですが、豪快すぎる光芒のおかげでこれさえも表現に変えられそうです。風景、スナップ、どんなシチュエーションにも対応できるなと感じました。非常に優秀です。
まとめ
まだフィルム1本分試し撮りしただけですが、今後も使っていくことを確信しました。めちゃくちゃいいカメラです。
最後に「OLYMPUS TRIP35」のおすすめポイントをまとめておきます。
- コンパクトなボディで可愛い
- 見た目とは裏腹に度肝を抜かれる写真が撮れる
- 使ってる人がそんなに多くない印象なので個性が出せる
- 黒い皮部分は他のカラーに貼り替えも可能(いつかするかも)
- 状態によっては中古で数千円で購入可能
数千円で買えるってすごいですよね。しかしあまり安すぎるものだと、露出制御やモルトに問題があることが多いので注意が必要です。
モルトの交換は自分でもできるので、こちらの記事も参考にしてみてください。
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今回は「SUPERIA X-TRA400」を使用してみましたが、フィルムにはたくさんの種類があります。こちらの記事では各メーカー様々なものをご紹介しています。